水槽崩壊へと導くKH上昇の意外な原因

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ここでは筆者が経験したことのあるKH上昇の意外な原因をいくつか挙げてみたいと思います。

ソイルを使っていると中和されて一見気づきにくい要因でも、砂利底床になると測定が可能になることが多々あります。

今回はそのような砂利底床でしか分からないようなKHの微妙な上昇を招く原因をご紹介します。

脱窒によるKHの上昇(水槽崩壊まで1週間)

筆者の水槽は今はほとんどコケが生えない。これは硝酸の濃度低いからというより安定しているからだで、安定させるために脱窒を採用しているわけですが、コレ、実はKHが上昇します。

90cm(155ℓ)水槽に毎日1.16ppmの硝酸(APT3×5プッシュ)とテトラナイトレイトマイナス4mlを添加し毎日夕方には硝酸が0ppmになるわけですが、この過程で重炭酸イオンが生成するようです。

1日当たりどれぐらいKHが上昇するかは、硝酸を1日どれだけ脱窒したか?によります。上記の1日1.16ppmを脱窒させた場合、筆者は消灯後にナイトレイトマイナスを4ml入れますが朝9時には約0.04~0. 14dkhほど上昇しています。 なのでコケはほとんど付かなくなったけど毎晩phkhマイナス添加する羽目に。

水酸化鉄リン酸吸着材によるKHの上昇(水槽崩壊まで3日)

鉄系リン酸吸着材と言えば有名なメーカーがありますが、じつは水酸化鉄が原料なのでリン酸を吸着する過程で重炭酸が生成されKHが上昇するようです。

CO₂を添加している日中ではpHが低いのでKHの上昇は起こりにくいけど、CO₂添加をストップしpHが上昇してきたときに残留しているCO₂と水酸化イオンが結合するのか分からないけど、KHが上昇していきます。

とある日、底床に埋め込んだ肥料のせいでKHが上昇していることが分かり、3日ほどで炭酸塩を中和し安堵したのも束の間。

鉄系リン酸吸着材を仕込んだその日、普段なら夜間はピシッと葉を閉じている水草が朝起きたら葉をダラ~っと広げ茎は少し曲がった状態に異変を察知。すぐに測定したらKH0.5から1.5dKHまで上昇しておりこの時はさすがに青ざめました。

たまたま筆者が毎日KHを測定している期間だったこともあり1日で異変に気づいたのは不幸中の幸い。

3日もすれば一気にコケ増えて取り返しのつかないことになっていたかもしれません。

ちなみに炭酸カルシウム由来のリン酸吸着材もあるので、安価だからといって手を出さないようにご注意を。(私のことです)

ク溶性と表記のある肥料(水槽崩壊まで1日~1か月)

園芸肥料などで見かける「ク溶性」の表記。ク溶性とはクエン酸2%溶液で溶解することを示していますが大半が炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムのような炭酸塩であり、間違いなくKH上昇します。

私が多用していたカミハタ スティックスイレンも(ク溶性苦土)炭酸マグネシウム含まれており、90cm水槽に3箱追肥した状態で、pHで変動しますが1日当たり0.03dKH上昇でした。

肥効が切れだすのが2か月。それから1か月経った現在も後遺症があり、pH/KHマイナスを毎晩0.3~0.5ml添加し続けている状態です。計算するとpH/KHマイナス175ml添加終わった辺りで炭酸マグネシウムの放出が終わりそう。

換水や水草の吸収などもあり実際には175mlも必要ないかもしれませんが。