砂利底床の水を軟水化(KH下げる)するために実際にやった方法(失敗例も)

砂利底床の水を軟水化(KH下げる)するために実際にやった方法(失敗例も)

砂利底床でKHが2dKH以上になるとトニナ、ホシクサ、ロタラ・トゥルナデンシスといった軟水を好む水草の育成がやや難しくなります。なのでこれら水草を育成する場合、KHを1dKH以下で。できれば0.5dKHで維持した方が健康に育ちコケも付きにくくなり育成がかなり楽になります。

こちらでは筆者が実際に行ったことのある砂利底床における水の軟水化方法をご紹介します。

砂利といってもKHに作用しない溶岩砂や、逆にKHを上昇させる酸処理してない大磯砂(細かい貝殻混入)の2通りに分かれるが、筆者はどちらの砂利も使ったことがありますが、水質に影響のない溶岩砂がおすすめです。

アニオン交換樹脂に水槽の水を通水させる方法:△

イオン交換樹脂には主にカチオンとアニオンの2種があり、ざっくりその性能を分けると

・カチオン交換樹脂→GH下がる(Ca Mg Kなどの陽イオン濃度が下がり水素イオン増える)

・アニオン交換樹脂→KH下がる (炭酸、重炭酸、硝酸などの陰イオン濃度が下がり水酸イオン増える)

とこのように分類することができます。

ただKHだけ下げようとアニオン交換樹脂だけ使うと交換性能が低下し、すぐに使えなくなってしまいます。カチオンとアニオンの混合比率は1:1.5~1.8ぐらいが一番長持ちしベスト。(出来るのは純水になってしまうけど)

水槽内の飼育水をアニオンに通水させるとCO₂も吸収するようですぐに寿命が尽きてしまいます。

またアニオンはカチオンのように塩水で簡単に再利用することはできず、コストが掛かりすぎます。

さらにアニオンだけだとTDSはゼロにならないので交換の目安はKHテストや硝酸テストで探るしかないのもネック。

外部フィルターに吸着ソイルやピートモスを入れる:×

この方法だとまずどれぐらいの頻度で交換するべきかが判断しにくくKHテストでちょいちょい測定していかないと飽和したとたん、KH上昇し崩壊を招きます。

筆者も油断してコケだらけにしてしたことがあります。

またKHだけでなくGHも下がります。

テトラpH/KHマイナス:〇

なんとな~く余計な成分が飼育水に混ざっていくのが嫌な感じもしますが、こちらを使用しても水草は健康的に育ちます。上記の2つやるぐらいならテトラpH/KHマイナスの方が断然良いです。

トニナやホシクサなども、(っていうか大半の水草)これ入れてKH下げれば難なく育つことは筆者も確認済みです。

使い方ですがpHを目安に添加量を決めるのはやめた方が良いです。

KHだけを目安に決めると正確に添加量が分かります。

添加量は水10リットル当たりpH/KHマイナス1ml添加でKHが1dKH下がります。

つまり50ℓ水槽なら5ml添加で1dKH、155ℓ水槽なら15.5ml添加で1dKH下がります。

KH2の155ℓ水槽の飼育水をKH0.5まで下げたいなら23.25ml添加です。

pHは無視でOK。

KHが1dKH下がらない場合、KHを上げる原因となっている炭酸塩が水槽内にあるということになります。

筆者はこれを1リットルボトルに入れて薄め一晩点滴で添加してたこともありました。エビがいる水槽だと3日間に分けることもあります。一晩でKH1下げるとしばらくつまつましなくなるので。

またCO₂添加していて、KHも上昇している水槽に添加するときは時間帯に注意です。CO₂添加に加えpH/KHマイナスも添加してしまうとCO₂が過剰に発生するとともにpHが低下。(ph/KHマイナスを入れると化学反応でCO₂が発生します)

水槽内の炭酸塩が溶けだしKHリバウンドしてしまいます。もしCO₂添加している水槽に入れるときはCO₂添加オフ後2~3時間経ってpHが上昇してから添加するのがおすすめです。

この場合、ph/KHマイナスを点滴でだらだら朝まで点滴し続けると、CO₂添加スタート後にpHが大きく低下してKHリバウンドしてしまうので点滴は禁物。KH0.5の水槽155ℓ水槽に1~2mlぐらいの添加ならレッドビーシュリンプにも影響ないことを筆者も確認しているのでシリンジなどで普通に添加しても大丈夫です。

洗車用の純水イオン交換樹脂:◎

筆者が使っていたACTIALの洗車用イオン交換樹脂aqua Ionが使いやすく長持ちします。

水道のTDSにもよりますが3000ℓ分の水道を純水にしてくれます。毎週50ℓの換水でも60週間も使用できる優れもの。RO浄水器よりも純水生成量が圧倒的に多くバケツリレーの必要なし。

ただあまりにも水道を多く出しすぎるとTDSが0にならないので注意です。

また60cm水槽台でもギリ収まる大きさなので収納も困らない。

それから全く余計なものが水槽に入らないのでコケがかなり出にくいし水もピッカピカに維持しやすいです。なので高光量じゃないと育ちにくい水草などはこれ使った方が断然、管理が楽になります。

ただ一つだけネックがあり、出来上がる水は純水なのでKH:0 GH:0です。

GH調整するのにAPT SKYも必要だし、KH0だと、濾過槽がひと月経っても墨汁のような臭いがしてこずバクテリアが増えにくい気がするので換水時に浄水足してKH0.5ぐらいに調整した方が良いです。

筆者の場合、出来上がった純水9ℓに対しKH2の浄水1リットルを混ぜKH0.5に調整。さらにAPT SKYを1.25ccの計量スプーンに擦切りより若干盛って混ぜGH5~6にして水槽に入れてます。

さて以上が筆者が実際にやってみたKHを下げる方法です。