水槽の水をピッカピカに綺麗にする方法はバクテリアの粘液と水草の健康


「換水直後が一番綺麗」って状態はまだろ過システムが甘く改善の余地あり。(RO水とか使ってる人は別だけど)
筆者はあまり水をピカピカにしようなんてことは意識しないけど、コケを増やさないように、難関種水草や生体を健康にしようと意識した結果がだいたいピカピカに繋がります。
敢えて水をピカピカにしようと意識するのであれば次の3つを徹底します。
・その水量に見合った従属栄養バクテリアをガンガン増やして粘液(バイオフィルム)を形成させミクロの有機物を吸着させる
・KH変動、CO₂変動、硝酸の変動に注意し、水草に細胞の再合成をさせない。
・不要な物質はとことん排除する
もちろん実際に筆者が行っていることです。
従属栄養細菌を水量に見合う分だけガンガン増やせば綺麗になる
従属栄養細菌を増やせばなぜ水が綺麗になるか?
それは従属栄養細菌はバイオフィルムと言われる粘液を分泌し、そこに多くの有機物を付着させ、餌にしているからなのです。
硝化菌は従属栄養細菌が形成したバイオフィルムが出来て初めてそこに定着できるわけで、バイオフィルムが出来るまではなかなか定着しませんし、有機物を付着してくれるバイオフィルムがなければどれだけ目の細かいろ材を使用しても水は綺麗になっていきません。
あと水量に合った分だけ増やすとは言っても別に何か計算とかやっているわけではなくバクテリアが勝手に酸素量やエサと見合う分だけ勝手にバランスとって増えるの待つだけです。
なので我々が意識しなければならないのは水槽という限られた空間の水量でどれだけ酸素量を増やすか?どれだけ餌を増やすか?です。
フィルターは「流量はとんでもなく多いのにめちゃ緩やか」が理想?
限られた空間である水槽内で酸素量を多くするには、2hrを勉強してる方なら分かると思うけど、酸素量の多い水槽表面を循環させることですよね?
で、より効率よく酸素を溶かすには出来るだけ流水幅を太くできるようにリリィパイプが必須というものでした。
そこで筆者は出来るだけ流水幅が太くできるようにエーハイムで一番デカい2080を購入。流量1950ℓ/h!(←何でもやりすぎる人)とともに、リリィではなくポピーを選択。ポピーだと馬鹿でかい流水でも緩やかにしてくれるし流水幅も太い。また排水の向きが水面側に向いているのもポイント。
さあ、これで水草の自生地と同じような「緩やかなのに大規模な循環」が生まれるはず!?
この選択が功を奏したのかいろいろな問題が全くなくなった。
・フィルターが汚れたまっても全く流量が落ちない。
・酸素量がめちゃくちゃ安定しているからか底床アホみたいに追肥しても全く藍藻が見当たらない
・KHや硝酸濃度が不安定な時にアオミドロがチラホラ出る程度。出てもエビがすぐ平らげるぐらい弱い。
・端っこの水草が健康的
・葉の縁から薄っすらつく茶色のコケが全く出ない
・バクテリアがかなり安定。何かの拍子に腐敗に傾くことがない。
・酸欠になりやすい水槽の隅っこに隠れるレッドビーシュリンプの稚エビが落ちることがない
細かいこと挙げたらまだまだあるけど、とにかく流量はバカでかく且つ穏やかというのはかなりメリットが多い。(←何でもデカけりゃあ良いと思ってる人)

ろ材は全てZOOX ネクストジェネレーション バイオメディアS
ろ材も色々使ったけどZOOX ネクストジェネレーション バイオメディアSが最も良い思います。
ていうか、たぶん他のろ材と比較にならないぐらいバクテリア増加中は強烈な墨汁臭がしてきますし安定します。
筆者はこれを100% 10ℓも使ってます。(←やっぱりやりすぎる人)
従属栄養細菌はスーパーバイコム21PD一択、硝化菌はスーパーバイコム78
これ使って水槽の立上げ失敗したことは1回もないですし、テトラナイトレイトマイナスと併用すればわずか5日ぐらいで何でも植えられる。それぐらい信頼してます。
立上げ初期などは何も入れなければ生臭い臭いとかしてきたり不安定ですが、これ入れれば間違った方向にいかないので安心です。
ちなみに筆者は従属栄養細菌の餌にテトラナイトレイトマイナス使ってます。
KH、ガス交換、栄養素濃度を一定にし、水草に細胞を再合成させない
2hr wayを実践されている方はここを曖昧に管理されている人はいないとは思いますが、コケを発生させない水槽を作り上げるなら必須ですよね。
KHやガス交換は一定にされている方は多いようですが、栄養素は一定にしてますか?
硝酸は一定にしなければ有機廃棄物が放出されアオミドロや水に濁りが生じ始めます。
筆者の基準ですが、
1週間以内に10ppm以上の上昇は禁物です。1日当たりなら3ppm以上の上昇はしないようにしてます。底床への追肥で1日5ppm以上の上昇でも大丈夫なときもありましたがかなりリスキーです。
APT3、5プッシュで180mgの硝酸が投与されます。筆者の水槽の水量は155ℓなので1.16ppmとなります。
かなり余裕に感じますが、実際にはKHの変動で吸収力が減ってたり、底床に追肥して濃度が上がったりと硝酸濃度の上昇を食い止めるのは結構難しいです。
ですが、筆者は今はこのような計算も測定もほとんどやってません。
ナイトレイトマイナスとドクターバイオを使って脱窒をやっているからです。
これがかなり便利で水槽に起こる色々な問題がかなり減りました。
ナイトレイトマイナスの必要量ですが、実際にやってみないと分からないというのが本音ですが、目安は次の通りです。(コトブキ ドクターバイオを使用した場合)
従属性細菌が硝酸を脱窒するのに必要な炭素量は硝酸の3~5倍必要だそうです。
APT3、5プッシュで180mgの硝酸が添加することになるので炭素量は540mg~900mg以上添加しなければ硝酸全てを脱窒することはできません。
ただしこの炭素量は脱窒だけに利用された場合の話です。
筆者は従属栄養細菌に脱窒だけでなく増殖させ維持することも目的にあります。
実際には菌体合成はC/N比5~10の炭素量で構成されていますし、活動エネルギーにも利用されることを考えるとバクテリア増殖期間中は添加した窒素の12倍以上は与えた方がいいかもしれません。
ナイトレイトマイナスの主成分が生分解性プラスチックだとすると炭素量は約50~60%
(あのトロっとした部分は水分なのか、生分解性プラなのか分からないけど)
つまりAPT3を5プッシュ(硝酸180mg)投与したらナイトレイトマイナスは4ml(2gぐらいの炭素?)ぐらい必要なのかな?と考えています。
実際には筆者の水槽に毎日APT3を5プッシュ、ナイトレイトマイナス4ml添加し続けてますが、2週間後の換水前に硝酸濃度測定しても0ppmで維持出来てます。
リン酸はさらにシビアに管理し1日当たり1ppm以上の上昇は禁止にしてます。
90cm(155ℓ)にAPT3を5プッシュでリン酸0.45ppmになり、日頃の管理だと割と余裕はあるのですが、問題は底床に追肥したあとです。2~3ppmまで上昇してくることがよくあり、必ずと言っていいほど黒ひげや弱った水草の葉に斑点状コケついてきます。
1ppm以内であればKHの変動がない限り、まず黒ひげが付くことはないです。

不要なものはとことん排除
不要なものを排除する方法は次の3種類です。
・物理的に排除
・生物的に排除
・化学的に排除
目に付く傷んだ葉っぱやコケの付いた葉は復活しないと割り切ってなるべく捨てます。傷んだ水草が多いとまずピカピカの水にはなりません。出来る限り水草の最高の状態を維持した方が良いです。
手が入らないところはエビに任せます。
換水は過剰な栄養素がない限り2週間に1回7割以上の換水です。
物理的な排除はこれぐらいです。
それから底床のデトリタスの排除ですが、
流量のバカでかいフィルターに変えてから底床はほとんど手を入れていません。排水口は水表面を向いていますし、ポピーグラスの排水流は緩やかだから水流でデトリタスが舞って吸収されているわけではないです。がどういうわけか底床にデトリタスがほとんど溜まらないのです。なので底床に全く藍藻が発生しなくなりました。
水流は穏やかですが、常に酸素が多い水が大循環していますし、有機物分解菌である従属栄養細菌のエサになるナイトレイトマイナスやZOOX ネクストジェネレーション バイオメディアSなど使用してるから有機物分解が促進されているのかもしれません。
生物的な排除はフィルターのとこで説明しているので以上です。
次は化学的な排除。
化学的な排除は色々なものがたくさんあるのですが、うちでは、
・Seachem ピューリゲン500ml(有機化合物吸着)
規定量は400ℓ当たり100mlです。効果あるのかどうか確認できてないけど評判よいのでたくさん入れてます。再生できるのは素晴らしいです。リン酸吸着材みたいに強酸性下でも悪さはしません。今のところ….。
・Seachem フォスガード85ml(リン酸吸着)
pH5.3より下回るとリン酸放出することが確認できました。KH0.5以下の方は要注意です。吸着はpH5.5でも安定しており、0.5ppm以上になったことがありません。一時期エーハイムの水酸化鉄リン酸吸着材使いましたがKH上昇などトラブルが多いのでやめて結局これに戻しました。これ使うためにわざわざ飼育水をKHを0.6dKHにしました。
・KOTOBUKI ドクターバイオ3袋(脱窒)
ナイトレイトマイナス添加で、もしかしたら永久に使えるかもと野望を燃やしつつ使用。
僅か3日で10ppmの硝酸が0ppmに。脱窒はやはりコレです。
これらをサブフィルターに仕込んでます。
。。。。。。。
まあ。。。結構お金かかってます。(投資は1回切りだけど)
でもそれでも自然科学の集結とも言えるアクアリウムは本当に面白い。一生やっていきたい思える趣味の一つですね。
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